ユガの移行期を通して人類を導くために著された、唯一の聖典。
「ユガ・チャクラ」は時間の循環性を象徴するもので、それぞれの時代(ユガ)を区分とする車輪(チャクラ)として表されます。ユガ・チャクラに従って順に現れる四つのユガは、サティヤ・ユガ、トレーター・ユガ、ドヴァーパラ・ユガ、そしてカリ・ユガです。私たちは現在、カリ・ユガの終わりを既に越え、「ユガ・サンディヤー」または「サンガム・ユガ」と呼ばれる移行期のただ中を生きています。
二つのユガの間の中間期は「ユガ・サンディヤー」または「サンガム・ユガ」と呼ばれます。聖仙マヌの法を収めたマヌスムリティによれば、カリ・ユガの寿命は43万2,000年です。しかし同書は、人類が犯す重い罪によってその期間が42万7,200年短縮され、最終的にわずか4,800年になるとも定めています。これはマヌスムリティの一節によって裏づけられており、以下に引用します。
“catvāryāhuḥ sahastrāṇi varṣāṇāṁ tu kr̥tam yugam
tasya tāvacchatī sandhyā sandhyāśaśca tathāvidhaḥ”
出典:マヌスムリティ 1.69
解説:上の一節は、カリ・ユガの4,000年の後にサティヤ・ユガが始まると述べています。また、ユガ・サンディヤーがカリ・ユガの始まりと終わりを包み込むとも述べています。各サンディヤー期の長さは、そのユガの期間に含まれる千年紀の数(1千年紀=1,000年)に100を掛けて算出されます。したがって、カリ・ユガは4,000年(すなわち4千年紀)続くため、そのユガ・サンディヤーはそれぞれ400年(4×100)続くことになります。
カリ・ユガの期間=4,000年。
カリ・ユガの前後にあるユガ・サンディヤーの合計期間=400年×2=800年。
したがって、カリ・ユガとユガ・サンディヤーを合わせた総期間は4,800年となります。
アチュタナンダ・ダースによって書き記されたバヴィシュヤ・マーリカーの諸典には、カリ・ユガの寿命について詳細な考察があります。アチュタナンダ・ダースは、オディシャのパンチャサカ(五人の神聖な友)の五人の傑出した聖者の一人でした。ドヴァーパラ・ユガにおいて、スダーマは主シュリ・クリシュナの最愛の友であり信者でした。カリ・ユガにおいて、スダーマはブラフマ・ゴパール・アチュタナンダ・ダースとして生まれ変わり、パンチャサカの五人の傑出した聖者の一人となりました。アチュタナンダ・ダースはマハープルシュ、すなわち偉大な人物に与えられる称号を持つ方でした。形なき至高神の神聖な導きのもと、彼は「バヴィシュヤ・マーリカー」と呼ばれる預言の書を著しました。この書の中で、マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは、マヌスムリティに4,800年と記されているカリ・ユガの期間を5,000年に改めました。
“cāri lakṣa jē batiśa sahasra,
kalijuga ra aṭai āyuṣa
pāpa bhārā rē kali tuṭi jiba,
pānca sasra kali bhōga hōiba”
出典:バヴィシュヤ・マーリカー(アチュタナンダ・ダース)
解説:マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは、道徳が退廃する時代であるカリ・ユガの期間は43万2,000年であると述べています。しかし、人間の不道徳な行いのために、カリ・ユガの寿命はわずか5,000年にまで縮まるといいます。上の一節は、「マー・ビラジャー・パンジカー」「ジャガンナート・パンジカー」「コーヒヌール・パンジカー」といったパンジカー(暦書)と呼ばれるさまざまなヒンドゥー暦が、現在をカリ・ユガの5,125年目と定めていることを説き明かしています。つまり、カリ・ユガは想定されていた5,000年という期間を既に超えて終わりを迎え、ユガ・サンディヤーすなわちサンガム・ユガの時代が始まっているのです。カリ・ユガが終わり、私たちが移行期にいる今こそ、預言と予知の書であるバヴィシュヤ・マーリカーは、この移行を無事に乗り越え、人類を悪から正義へと引き上げるために、とりわけ不可欠なのです。バヴィシュヤ・マーリカーの中で、マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは以下の引用のとおり、このことを詳しく述べています。
“sansāra madhyarē kēmanta jāṇibē nara angē dēha bahi
gata āgata jē yuga ra byabasthā samastanku jaṇā nāhīn”
出典:シヴァ・カルパ・ナヴァカンダ・ニルガンタ(アチュタナンダ・ダース)
解説:ここでマハープルシュは、この世の幻影(マーヤー)に欺かれた人間は、ユガ(カリ・ユガ)の終わり、移行期(ユガ・サンディヤー)、そして新しいユガ(サティヤ・ユガ)が始まる直前に襲いかかる危難に気づかないままでいる、と述べています。さらに、賢者でさえこのマーヤーの幻影のとりことなり、霊的な議論の場で、カリ・ユガはまだ始まったばかりだと大言壮語するといいます。要するにこの聖句は、人々が世の幻影に惑わされ、新しいユガへの移行期に起こる変化の重大さを軽く見てしまうことを示しているのです。
“udayati: yadi bhānu paścima diga bibhāgē,
bikaśati yadi padma parvatānāṁ śikhāgrē
pracalati yadi mēru śitō tāpatī banhī,
naṭalatiṁ khaḍū bākya sajjanānāṁ kadā”
出典:バヴィシュヤ・マーリカー(アチュタナンダ・ダース)
解説:マーリカーからの上の一節は、マハープルシュ・アチュタナンダやパンチャサカのような尊い聖者たちの預言は、石に刻まれたかのように不変で揺るがないものであることを伝えています。これらの句は、将来、太陽が西から昇る、蓮が山の頂に咲く、メール峰がその位置を逆転させる、火が冷気の感覚をもたらし氷が熱を放つといった、これまで不可能と思われた前例のない驚くべき出来事を人類が目にすることがあり得たとしても、これらの偉大な聖者たちの予言は事実として真であり続ける、ということを示しています。
ジャイ・シュリー・マーダヴァ
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