バヴィシュヤ・マーリカー · 全10章の第2章

バヴィシュヤ・マーリカーの著者は誰か

パンチャサカ — ジャガンナート神より託された五人の神聖な友。

およそ600年前、「パンチャサカ」として広く知られるクリシュナ神の最も親しい五人の友であり信者たちが、ジャガンナート神の聖地オディシャに生まれ変わりました。彼らの功績のひとつに、未来の出来事についての詳細な預言を収めた数多くの聖典の執筆があります。ヤシの葉に丹念に書き記されたこれらの預言は、今日に至るまで驚くほど正確であることが急速に知られるようになっています。その結果、「バヴィシュヤ・マーリカー」と総称されるこれらの聖典は、いまやさまざまな言語で広く伝えられています。

四つのユガそれぞれの終わりに、主シュリ・マハー・ヴィシュヌは、ダルマと呼ばれる正義と秩序を回復するために地上へ降臨されます。マハー・ヴィシュヌ神が化身されるとき、その完全なる分身から生まれた五人の伴侶パンチャサカが付き従い、各ユガで異なる人間の身体をまといます。パンチャサカは、地上にダルマを確立するマハー・ヴィシュヌ神の御業を助けます。ダルマ再興の御業が成し遂げられると、マハー・ヴィシュヌ神は永遠の霊的住処であるゴーロカ・ヴァイクンタへと帰還されます。パンチャサカもまた、主とともに同じ住処へと昇っていきます。

バヴィシュヤ・マーリカーおよびその他のプラーナによれば、サティヤ・ユガのパンチャサカは、ナーラダ、マールカンデーヤ、ガルガヴァ、スヴァヤンブー、クリパジャラとして知られていました。サティヤ・ユガの終わりに定められた務めを果たした後、パンチャサカはゴーロカ・ヴァイクンタへと帰りました。

再びトレーター・ユガでは、ダルマを再興される主シュリ・ラーマを助けるためにパンチャサカが生まれ変わり、ナラ、ニーラ、ジャーンバヴァーン、スシェーナ、ハヌマーンとして知られました。ハヌマーン神はルドラ(シヴァ)のアヴァターラでありながら、同時にパンチャサカの一人となり、シュリ・ラーマチャンドラがトレーター・ユガにダルマを再興するのを助けました。そして再び、定められた務めを終えると、彼らはゴーロカ・ヴァイクンタへと帰りました。

次にドヴァーパラ・ユガでは、ダルマを再興される主シュリ・クリシュナを助けるために、パンチャサカはダーマ、スダーマ、スバラ、スバーフ、シュリーバッチャとして生まれ変わりました。

そして最後にカリ・ユガでは、ユガの終わりのおよそ500年前に、マハー・ヴィシュヌ神の五人の伴侶パンチャサカが、アチュタナンダ・ダース、シシュ・アナンタ・ダース、ジャソバンタ・ダース、ジャガンナート・ダース、バララーマ・ダースとして再び誕生しました。至高神の御指示のもと、パンチャサカは力を合わせて神聖なるバヴィシュヤ・マーリカーを編纂したのです。

表:各ユガにおける「パンチャサカ」の姿

カリ・ユガ

ドヴァーパラ・ユガ

トレーター・ユガ

サティヤ・ユガ

アチュタナンダ・ダース

スダーマ

ナラ

クリパジャラ

バララーマ・ダース

ダーマ

ニーラ

ナーラダ

ジャガンナート・ダース

スバラ

ハヌマーン

マールカンデーヤ

ジャソバンタ・ダース

スバーフ

ジャーンバヴァーン

ガルガヴァ

シシュ・アナンタ・ダース

シュリーバッチャ

スシェーナ

スヴァヤンブー

主シュリ・マハー・ヴィシュヌご自身が、パンチャサカにこう命じられています。

「この地上に罪と悪行の重荷が増すとき、正義は衰え、人々の心にある慈悲、寛容、平和、愛といった気高い価値の思いは、暴力、憎しみ、怒り、欲望、嫉妬の思いに取って代わられる。そのとき、わたし自らがこの地上に降り立ち、清らかな信者たちの不幸を終わらせ、真実、平和、思いやり、慈悲、愛を再び打ち立て、母なる大地にのしかかる不義の重荷を軽くし、悪しき者を滅ぼして徳ある者を守るのである。カリ・ユガの終わりに際し、わたしがカルキとして降誕する前に、汝らパンチャサカはバヴィシュヤ・マーリカーを著すであろう。それは、地上に再び生を受けた四つのユガすべてのわたしの信者たちを導いてひとつに結び、腐敗と不正の道を離れ、誠実と正義の道を歩む力を彼らに与えるであろう。」

それゆえ、マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースはこう書き記しています —

“hetu rasāibā pāīn ki Acyuta sāhāstra purāṇa kale
kali kāla ṭhāru bali kāla jāeen haka kathā ṭā lekhile”

出典:バヴィシュヤ・マーリカー(アチュタナンダ・ダース)

解説:信者たちの眠れる意識を呼び覚ますために、マハープルシュ・アチュタナンダは、カリ・ユガの終わりからサティヤ・ユガへと至る、サンガム・ユガと呼ばれる移行期に起こるすべての出来事を、バヴィシュヤ・マーリカーの中で真摯に描いています。バヴィシュヤ・マーリカーを読むことで、信者たちは静まっていた意識を目覚めさせ、その御加護のもとに身を寄せるべく、バグワーン(カルキ神)を探し求め始めるのです。

マハープラブ「アナディ・アーディカンド・ハリ」(始めも終わりもなき至高神)、宇宙の主シュリ・ジャガンナートは、マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースに蓮の花輪を授け、その花輪のすべての花が枯れて落ちる場所こそ、彼の瞑想の地であると命じられました。ジャガンナート神の御指示に従い、さまざまな地方を遍歴した末、オディシャのケンドラパラ県ネマル村のチトロトパラ川のほとりに至ったとき、花輪に残っていた最後の花が枯れて地に落ちました。シャーストラによれば、サティヤ・ユガの「サムドラ・マンタン」(乳海攪拌)の折、海から現れた蓮がまさにこの場所に落ちたとされ、それゆえこの地は「パドマ・ヴァナ」(蓮の森)とも呼ばれています。

マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは、この地で瞑想を始めました。この地で心を一点に集中し、四つのユガの「バクタ」(信者)たちを引き上げるために、ラーク(数十万)にのぼる写本を著しました。まさにこの場所こそ、マハープルシュ・アチュタナンダが悟りに達した「シッダ・スタル」として、後に広く人々に明かされることになりました。主の蓮華の御足に心を定め、彼はシッダ・スタルについてこう書き記しています。

“Srī Acyuta Dāsa Nemāle nivāsa, Padma Bane tānka sthiti,

prabhu nka ājñā ru anubhava kari, lakṣe grantha lekhichanti

chatisa saṁhitā bāstari gītā vanśhānu sapta binsa re,
upavanśhānu dvādasa khanḍa benī bhaviṣya sapta khanḍa re”

出典:バヴィシュヤ・マーリカー(アチュタナンダ・ダース)

解説:マハープルシュ・アチュタナンダは、この吉祥の地で10万を超える写本を著しました。その代表的な著作には、36のサンヒター(ヴェーダの讃歌・祈り)、72の歌、27のヴァンサ・チャリトラ(系譜史)、24のウパ・ヴァンサ・チャリトラ(支系譜史)、そして100を超えるマーリカーの書が含まれます。彼のほかにも、パンチャサカのシシュ・アナンタ・ダース、ジャソバンタ・ダース、ジャガンナート・ダース、バララーマ・ダースも、さらに多くのバヴィシュヤ・マーリカーの書を著しています。これほど多くの書を著しながら、パンチャサカは、自分たちが著者なのではなく、ひとえに人類の幸福を願うマハープラブご自身の御指示により、主の語られた言葉をそのまま書き留めたにすぎないと明言しました。サティヤ・ユガには「タピ」(聖仙・予見者)として、トレーター・ユガには「カピ」(ラーマ神に仕えた猿たち)として、ドヴァーパラ・ユガには「ゴーピー」(クリシュナ神の愛しき伴侶たち)として、そしてカリ・ユガには「バクタ」(主の誠実で敬虔な信者たち)として現れた主の信者たちは、このアナンタ・ユガの時代に再び生を受けています。パンチャサカがバヴィシュヤ・マーリカーを著したのは、バクタたちの眠れる潜在意識を目覚めさせ、ゴーロカ・ヴァイクンタのサンスカール(文化・信念)を十分に悟らせ、主/プラブのリーラ(神聖な遊戯)に参加すべき時が来たことを自覚させるためです。世界のどこに住んでいようとも、マーリカーを聞き、読むことで、バクタたちの眠れる意識は完全に目覚め、主の地上への降臨を知り、カルキ神を探し求め、その御許に帰依するようになります。その後、彼らは「ダルマ・サンスターパナ」(ヴェーダの原理に基づく倫理・道徳的義務・宗教の体系、すなわちダルマの秩序の再確立)の御業に貢献していきます。カルキ神の御所在を知った後、バクタたちはカルキ神が公布されるサティヤ・ユガの規範を世界中に広めます。また、主の御名とその輝き、栄光を世に伝え、「ダルマ・サンスターパナ」の御業に身を捧げるのです。

これについて、マハープルシュ・アチュタナンダはこう書いています。

“bhakate ude hoibe,

gaan gaan buli meli karibe, Rāmacandra re

hari caraṇe bhajibe, Rāmacandra re”

出典:バヴィシュヤ・マーリカー(アチュタナンダ・ダース)

解説:バクタたちは、行く先々で交わり、結び合い、バジャンやキールタン(至高神を讃える歌や詠唱)を行い、すべての人にダルマを説き伝えるでしょう。

パンチャサカの簡単な紹介:

マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは1485年、オディシャのケンドラパラ県にある「ティラカナ」村(トリプラとも呼ばれます)で、父ディーンバンドゥ・クンティアと母パドマヴァティのもとに生まれました。偉大な聖仙マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは18万5,000冊の書を著しました。ある年のジェーシュタ・シュクラ・エーカーダシー(きわめて吉祥な日とされます)に、彼はネマル・ピートに坐して「サマーディ」(深い瞑想の境地)に入り、「プールニマー」(満月)の日に自らの意志で肉体を離れ、虚空へと姿を消しました(すなわち、来たところへ帰った — 無から無へ、ということです)。彼の著作のうち、Harivamsa Purana、Gopalanka Ogala O Laudi Khela、Baramasi Gita、Sunya Sanhita、Anakara Brahma Sanhita、Manibamdha Gita、Jugabdhi Gita、Bijasagara Gita、Abheda Kabaca、Asta Gujjari、Naba Gujjari、Sarana Panjara、Strota、Bipra Bacaka、Mana Mahima、無数のバジャン、Patala、Rasa、Janana、チャウティサ(オディア語の34の文字で始まる34行の詩)、Tikka、Malikaなどが代表作であり、その数はラーク(数十万)にのぼります。

マハープルシュ・シシュ・アナンタ・ダースは1488年、オディシャのプリー県ブバネシュワル近郊のバリパトナ村で、父カピレンドラと母ガウラ・デヴィのもとに生まれました。彼は多くの典籍と書物を著し、そのうちHetu Udaya Bhagavat、Bhakti Mukti Dayaka Gita、Sisu Beda Tika、Sunya Nama Bheda、Artha Tareṇī、Ude Bakhara、Thika Bakhara、多くのバジャン(讃歌)、チャウティサ、マーリカー・グランタなどが代表的です。

マハープルシュ・ジャガンナート・ダースは1490年、オディシャのプリー県カピレシュワル村で、父バグワーン・ダースと母パドマヴァティのもとに生まれました。サンスクリットのシュリーマド・バーガヴァタに続き、オディア語でシュリーマド・バーガヴァタ・マハー・プラーナを著した最初の人物です。その後も多くの聖典やバヴィシュヤ・マーリカーの書を著しました。代表作には、Sola Caupadi、Cari Caupadi、Tulabhiṇa、Daru Brahma Gita、Diksa Sambada、Artha Koili、Mrguṇi Stuti、Gupta Bhagavat、Anamaya Kundali、Srikrsna Kalpalata、Nitya Gupta Cintamani、Niladrī Bilasa、Kali Malika、Indra Malikā Granthaがあります。その聖典の知識とジャガンナート神への献身を讃えて、シュリ・チャイタニヤ・マハープラブは彼に「アティバディ」すなわち「最も偉大なる者」の称号を授けました。

マハープルシュ・バララーマ・ダースは1470年(生年を1482年とする資料もあります)、オディシャのプリー県チャンドラプル村で、父ショムナート・マハパトラと母マハマヤ・デヴィのもとに生まれました。多くの聖典やプラーナを著し、代表作にDadhyata Bhakti、Dandi Ramayaṇa、Brahmanda Bhugola、Baula Gai Gita、Kamala Lochana Cautisa、Kanta Koili、Lakshmi Puraṇa、Beḍha Parikrama、Saptanga Yogasara Tika、Bajra Kabaca、Jnana Cudamani(散文)、Brahma Tika(散文)のほか、数多くのマーリカーの論書があります。彼はプリー県のサムガラ・パートでゴーロカ・ヴァイクンタへと昇天しました。 マハープルシュ・ジャソバンタ・ダースは1482年(生年を1486年とする資料もあります)、オディシャのカタック県アダング近郊のナンディグラムで、父バルバドラ・マッラと母レーカ・デヴィのもとに生まれました。Caurasi Ajna、Siba Svaradvaya、Sasthimala、Prema Bhakti Brahma Gita、Tika Gobinda Candra(慈悲と思いやりに満ちたこの詩は、ベンガルやアッサムから北インドにかけて大変親しまれています)をはじめ、数多くのシャーストラ、プラーナ、さまざまなマーリカーの書を著しました。彼はマールガシラ月のシュクラ・パクシャ・シャシュティ(オダニ・シャシュティとも呼ばれます)に肉体を離れました。

パンチャサカは、霊的な知識と原理を完全に備えていました。彼らは常に「ニラーカール」(形なき至高神)と精妙に交わり続け、「ニラーカール」から伝えられたさまざまな預言を「バヴィシュヤ・マーリカー」という形で熱心に書き留めました。ブラフマ・ゴパール、すなわち偉大な予見者にして学者であるマハープルシュ・アチュタナンダは、それを次のように描いています。

“āgama bhāva jāṇe Jaśobanta
gārakaṭā jantra jāṇe Ananta
āgata nāgata Achyuta jāṇe
Balarāma Dāsa tatva bakhāṇe
bhakti ra bhāva jāṇe Jagannātha
Pancasakhāe oḍiśā mahanta
mleccha patita uddhāribā pāīn
janama labhile Oḍiśā bhuīn”

出典:バヴィシュヤ・マーリカー(アチュタナンダ・ダース)

解説:

マハープルシュ・ジャソバンタ・ダースは、未来のあらゆる出来事の到来を予見する力に長けていました。

マハープルシュ・シシュ・アナンタ・ダースは、数理の謎解きによって未来を知ることができました。

マハープルシュ・アチュタナンダ・ダースは、過去・現在・未来の完全な知識を備えていました。

マハープルシュ・バララーマ・ダースは、聖典とあらゆる宇宙の法と原理についての完全な知識を備えていました。

マハープルシュ・ジャガンナート・ダースは、アシュタダシャ・プラーナのバクティ・タットヴァ(18のプラーナに説かれる献身の道の本質的実在)についての完全な知識を備えていました。

パンチャサカは、バヴィシュヤ・マーリカーを通じ、主シュリ・ジャガンナートすなわち形なき至高神の神聖な御指示のもとで未来の出来事を預言しました。それは、バクタたちを解放し、バグワーンとバクタ(主と信者)の合一を実現し、悪しき者を滅ぼし、神聖なサティヤ・ユガの幕開けをもたらすためです。それらの書はすべて人類社会にとってかけがえのない宝であり、激動の現代においては「ムリティユ・サジーヴァニ」(命を吹き込むもの)のような存在です。現在、すなわちユガの「サンディヤー」(黄昏)の時代にあって、目前に迫る危難から逃れる道は、バヴィシュヤ・マーリカーに真摯に従い、至高神の聖なる御名に帰依することのほかにありません。

॥ हरि ॐ तत्सत् ॥

ジャイ・シュリー・マーダヴァ

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